新年あけましておめでとうございます。

 地域政党自由を守る会を2014年11月21年に設立し、二度目の新年を迎えました。この間国民全体が安全保障問題に目が奪われている中、庶民の懐を直撃し中小企業への景気高揚には程遠い消費増税の悪影響は解決されるどころか深刻化し、庶民生活は置き去りにされてきました。

 戦後70年経ちましたが、その70年前は明治時代という近代国家が始まる節目でありました。江戸から明治へ時代が移り、民主主義の体裁は整ってきましたが、今日にいたる日本近代史において、常に国家が優先されてきました。

 大正期にあって「日本には徒党有りて政党なし」と慨嘆したのは、「憲政の神様」「議会政治の父」と呼ばれた尾崎行雄です。政府と東京の共通地域課題となりました、東京オリンピック・パラリンピックの各騒動をみますれば、何ら政体が変わっていないことがお分かりいただけると思います。
 もはや、マンモスのように長大な政府主導の「地方分権」では、問題山積の地域課題を、住民要望をきめ細かに汲み取り、速やかに自発的に解決することは不可能です。
 こうした巨大与党国政政党と、第三極の懲りない攻伐に国民が翻弄される中で、私どもは、地道に地域住民と直接接し地方行政と真摯に向き合い、行政の瑕疵を指摘し、対案を出し、また地方議会という場で、地域再生、子どもを中心とした教育、孤独な子育て支援、保育園待機児童対策、真に困窮する社会的弱者対策、過不足ない効率的な福祉の実現、税金の無駄遣い・不正・癒着・天下り根絶に向けまして、真正面から取り組んできました。

 平成27年統一地方選挙においては、私は東京全域を駆け抜け、7名の推薦候補のうち20代の新人2名を含む4名の当選を果たし、現在の所属議員は8名となり、発足1年で都内最大級の無所属無党派地域政党となりました。私ども自由を守る会所属議員は5つの政策を共有をしつつも個々の自由意志のもと選良たる地方議員として議会活動を展開してきました。
 本年は、我々地域政党、ならびに士気の高い改革派地方議員が地域住民再優先に主体的な判断のもと地方議会から地域行政を動かしていく「地域政治起動の一年」としたい、と考えております。
 さらに支援の輪を広げ仲間を増やし、第三極も「浪速の夢」と消えた今こそ、地域における良識ある無党派層の新たなる受け皿としての「地域政党自由を守る会」の周知、理解と支援を広めてまいります。

 そして皆様とともに、日本で初めて「地域の、地域住民による、地域のため」の新しい地域政治のカタチを創造し、地方から地殻変動を起していく。その決意を、新年にあたって、新たにしております。

 最後に、皆々様ひとりひとりの自由が守られ、自由を謳歌し、自由に自分の人生を歩むことができる幸い多き素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

平成28年1月1日
自由を守る会代表 東京都議会議員 上田令子