地域政党自由を守る会 上田令子

臨時会開催にあたって

本年7月4日投開票の東京都議会議員選挙にて、お陰様で三度の負託を得て無事再選を果たしました。
江戸川区においては、国政政党・労働組合・小池知事与党母体等に所属せず公認・推薦・支援を受けない初めての無所属での都議会議員となりました。
改めまして上田個人に期待を寄せていただきました有権者の皆様に感謝し、これまでの議員活動にさらに磨きをかけ都民の皆様に還元してまいる所存です。

さて、そのような意気込みを抱き始まった21期が、都議選翌日、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が公認した木下ふみこ都議(板橋区選出)が免停・無免許・人身事故(当て逃げ・動車運転致傷罪)を犯したことから「辞職勧告決議案」を前会一致で議決するという波乱含みで始まりました。

連日、過去最多の感染者を更新し、小池知事の言葉を借りれば「最大級、災害級、その危機を迎えている」深刻な状況へと刻一刻と進んでいた、6月7月、病床確保、宿泊施設確保、医療連携、何ら先手の対策を講じず、公務から離れオリンピック・都議選直前に長期静養に入りました。
その結果、「医療非常事態」を招き都民が医療難民化したことは、小池都政最大の失政であり人災であると断言させて頂きます。

さらには、長期静養を突如切り上げ、非違行為を犯した木下都議の応援にはせ参じたことにつき本臨時会にて同党設立者とし政治責任と説明責任を求めたものの、「起こした本人が然るべき対処をすべきもの」と責任を回避した上、新たな知事CM、長期欠勤の是非ついても答弁から逃げて、本来政治判断について応えてはならない一般職の政策企画局長に答えさせるという不誠実な態度に終始したことは、都議会と都民を愚弄するものであることを強く指摘させて頂きます。

議案賛否について

第156号議案令和3年度東京都一般会計補正予算(第11号)、第157号議案令和3年度東京都一般会計補正予算(第12号)の専決処分2件については、かねてより、小池都政となり濫発している専決処分には警鐘を鳴らし、度々臨時会開催を求めてまいりましたことから反対をするものです。

第156号議案令和3年度東京都一般会計補正予算(第11号)については、若年層向け「ワクチン接種促進事業」(10億円)が計上されていることから反対致しました。
これまで令和2年度に投じた12億円ものコロナ対策広告費につき、費用対効果を知事に求めてきましたが一切答えず検証もなされぬまま医療崩壊に陥ったことを鑑みれば、知事が頻繁に登場する広告は感染拡大防止抑止にはまったく効果を発揮せず、血税をドブに捨てたに等しく接種したくてもワクチンが充足していない中、アプリに2.5億、PRに7.5億も投資するのは天下の愚策と断じさて頂きます。なお、この事業に関して、立憲民主党会派より修正案が提出され、問題意識は共有するものではあるが、実効性の観点から賛同しませんでした。

第157号議案令和3年度東京都一般会計補正予算(第12号)には賛同するものです。

東京都監査委員の議員の選任の同意については、山田ひろし都議(都民ファースト)は、知事から選挙支援を受けた議員の監査では、公正な監査は期待できないため反対をいたしました。

以上