子育て真っ最中の現役ママとパパもいる地域政党自由を守る会として、これは、絶対に行動を起こさねばならないと今回も急ぎ改選前の小池百合子知事に、緊急請願要望を提出いたしましたのでお示しいたします。
【東京都ベビーシッター利用支援事業の認定基準の見直しを求める緊急請願】
令和2年6月16日
東京都知事 小池百合子 殿
自由を守る会 代表 都議会議員 上田令子
貴職におかれましては、都政発展のためにご尽力をされておられることにつき、敬意を表します。
日本国憲法第16条および請願法第3条に基づき、請願書を提出いたします。同法第5条に則り、誠実なご処理・ご検討の上、令和2年7月4日までにご回答をいただきますよう、請願いたします。
涙なくしては読めない許しがたい犯罪
さて、去る6月12日に、目黒区のマンションで5歳の女の子への強制わいせつ行為で、東京都がベビーシッター利用支援事業を認定している株式会社Xが提供する、マッチングアプリを通じて派遣されていた30歳の男性ベビーシッターAが警視庁に逮捕されました。
同社のアプリ事業では許しがたいことに別の29歳の男も、「昨年11月、東京 中央区のマンションで5歳の男の子の体を触るなど、わいせつな行為をしたとして、ことし4月に逮捕されたほか、去年9月と11月、足立区に住む別の保育園児の男の子にもわいせつな行為をしたとして、10日、再逮捕」(NHK)されています。
警視庁によると「今年4月下旬から先月にかけて、ベビーシッターとして派遣されていた目黒区のマンションなどで5歳の女の子の体を触るなど、わいせつな行為をしたとして、強制わいせつの疑いが持たれています。当時、女の子の母親は、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をしていたため、ベビーシッターを紹介するマッチングアプリを通じて、8回にわたってA容疑者の派遣を依頼」「母親の目が届かないマンション内や近くの公園のトイレで繰り返し女の子の体を触ったとみられています。調べに対し、容疑を認めたうえで、「気持ちをおさえきれなかった」と供述しているということです。」「容疑者は保育士の資格を持っていて、去年7月ごろマッチングアプリに登録され、これまでにおよそ80人の子どもの保育にあたっていたということです。」(いずれもNHK)
以前から懸念していた当該事業者
兼ねてより同社代表取締役においては、東京都女性ベンチャー成長促進事業(APT) に参加している点についても当会は公明・公平性につき質しておりました。
小池百合子知事×ベンチャー企業との関係性を疑う~子育て系ベンチャー編~ 2019.6.4 blog
※小池知事鳴り物入りシッター事業、パフォーマンス感が半端なかったために、周辺を調べて、おや?と思う奇妙な伏線に気づき、blogでまとめておりました。
現在、17区市町村が本事業を実施、小池知事鳴り物事業であったにもかかわらず昨年度利用者は290名にとどまり、同社も含め16社が認定されております。昨年の強制わいせつ事件が発生した際に「認定取り消しはしないのか」お姐が確認したところ
「都は、ベビーシッター利用支援事業の参画事業者として、Xを認定。なお、都が認定した事業は、Xの事業の内、「請負型事業者」に係る事業であり、「マッチングサイト」に係る事業ではない」
から、問題はないということでしたが、児童のされたゾッとするような行為とその計り知れない精神的苦痛、肉体的被害を鑑みれば「子どもの権利条約」び「東京都子供への虐待の防止等に関する条例」の理念に反する極めて重大な子どもへの性的虐待(暴力)事件です。
不祥事をおこせば入札指名停止。それと同等の厳しい基準を
リニア中央新幹線工事をめぐる談合事件で大手建設会社幹部が逮捕された際、東京都公共事業ではなったものの、都の事業指名停止となる厳しい基準が設けられていました。
つきましては、公共事業以上に大切な子どもの命、心身の健康、人権を守り、児童の最善の利益を最優先とするために早急に、ベビーシッター利用支援事業においても、入札参加者指名停止基準に準じた同様の対応を以下、求めるものです。
- 当該事業者Xの東京都ベビーシッター利用支援事業の認定取り消しも含めて、適切な措置を講じること
- 今般事件を受けて、参画事業者認定基準を見直すこと
- ベビーシッター利用支援事業サービス提供約款「第17事業者の認定取消し部分」に認定事業者において、子どもへのあらゆる暴力事件等が発生した場合、認定取り消しとする等、厳しい条項を盛り込むこと
- 同事業が真に需要があるのか、都民および区市町村に改めて問い、不要となれば中止し、区市町村の同種事業を支援する等再検討を図ること