昨日、アメリカ大統領選の結果がでました。世界唯一の超大国であるアメリカ国民の意思が示されたものです。国際社会にも、多かれ少なかれ影響があるでしょう。ただ、私たち自由を守る会は、地域に根差した活動を引き続き皆様と進めてまいります。そこで、この度、旭日中綬章を叙勲された江口克彦顧問から、地域主権で、地域創生を活動する地方議員に向けて激励するメッセージが届きましたのでご紹介いたします。

【国民、住民のために身命を賭せ!】

経営で、赤字を解消しようとすれば、まず、

1 合理化に取り組まなければならない。すなわち、徹底的にムダを排除すること。

次に、
2 効率化に取り組まなければならない。すなわち、徹底的に、業務を迅速に進める工夫をすること。

そして、
3 成長戦略に取り組まなければならない。すなわち、新しい事業を展開すること。
この3項目に取り組まない限り、死、すなわち、倒産を免れることは出来ない。

政治とて同じ。政治も経営である。国家経営であり、地域経営である。祀り事で治める感覚では、国家経営、地域経営は行えない。そうであるとすれば、経営の3項目は政治にも当てはまる。

政治家たる者、国民、住民の血税、すなわち、血のにじむ働きによって納められた税金を活用して、活動を行なっていることを片時も忘れてはいけない。

とすれば、例え、1円でもムダにすべきではない。まして、「私」するのは、政治家ではない。「人非人」という以外にない。

赤字予算であっても、なくても、明日、食べることを心配する人たちが税金を納めていることを思い浮かべれば、なにはともあれ、可能な限り、行政のムダを排除することに懸命な取り組みをするのが、血の通った政治家というものだろう。

また、行政の効率化は、業務のスピード化。時間のムダの排除が可能になるだけでなく、必然、経費も削減され、加えて、国民、住民への時間的サービスにも資する。

しかし、それだけで良しとするなら、繁栄・発展はない。繁栄・発展のためには、国として、地域として成長戦略を創案して、果敢に取り組んでいかなければならない。

この1〜3に取り組まなければ、これからの政治家とは言えないばかりか、将来を考えないウツケ者に過ぎない。

政治家たる者は、みずからをかえりみず、ただひたすら国民、住民を考えて欲しいと願う。
生活のため、虚栄のための政治家は、要らない。生活のためなら、いくらでも働く場所を紹介しよう。虚栄のためなら、もっともっと見栄えのする場所を紹介しよう。

国に、地域に、政治家だけでも、我が身を捨て置き、国家・国民、住民のための、純粋な思いを持っていて欲しい。

最後に、国家が衰退するのは、外部からの要因であることは稀。
ほとんどが、内部の要因である。すなわち、政治家が、
1 過去の成功体験に味を占める。
2 現状に甘んじる。
3 馴れ合いになる。
4 虚栄に走る。この4項目のいずれか一つでも、政治家たる者が堕落すれば、国家衰退、地域衰退は必至。

政治家たる人たち、これから政治家たらんとする人たちは、少なくとも、以上のことを心に秘めて、ひたすら国家、国民、地域、住民のために身命を賭するべきと、私は思っている。