先週1月29日に「令和3年度東京都予算案の概要」が公表されました。
自由を守る会としての令和3年度東京都予算案について以下見解を述べさせていただきます。

【令和3年度東京都予算案発表にあたって(自由を守る会代表談話)】

令和3年度予算は、「厳しい財政状況にあっても、都民の命を守ることを最優先としながら、
東京の経済を支え、その先の未来も見据え、都政に課せられた使命を確実に果たしていく予算」と位置付けられています。
FullSizeRender

<税収減、豊かさ・オリパラ・デジタル・新規事業よりも都民生活を支えよ>

全会計合計は、前年度対比3.3%増の15兆1,579億円、一般会計歳出総額7兆4,250億円と過去3番目の大型予算となりました。
税収は、5兆450億円と新型コロナウイルス感染症の影響を受け4,000億円も減少しております。
東京都は、「東京2020大会を都民・国民の理解を得られる安全かつ持続可能な大会として実施」
「デジタル化を加速させ、都民生活の豊かさや生産性を向上させる」としていますが、
オリパラや豊かさの前にコロナ禍に苦しむ都民の心身並びに経済の健康を最優先にすべきです。

これまでも新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少し、生活に困窮した方への支援策として、
生活福祉資金の特例貸付や総合福祉資金の特例貸付、生活困窮者自立支援法に基づく住居確保給付金の対象者の拡大などを実施、
本予算でも拡充されるとのことですが、過去最大規模となる新規事業430件に、
800億円も計上し投入しようしているのに比べたらあまりにも微々たるたる金額ではないでしょうか。
FullSizeRender

生活福祉資金の特例貸付については、令和2年12月18日時点で、約32万件、
約912億円を実施主体である東京都社会福祉協議会から申込者に送金されていますが、
都内の生活保護世帯数及び生活保護人員数は前年と比較してほぼ同数で推移していることから、
これまでは生活保護には頼らずに特例貸付制度等を活用し何とか耐えてきた方々が、感染状況が長期化する中で、
今後、自助努力のみで生活水準を維持し続ける事に限界が生じるであろうと今後予想されます。

<小池知事は自己PRに税金を使うな>

FullSizeRender
▲性懲りもなく一面広告を出す小池知事

一方、当会独自調査にて令和2年度、小池百合子知事自身も頻繁に登場する
テレビCM等広告費総額は11億円も投じていることが判明しております。
昨年末から年明けにかけて2千人台の感染者が発生、過去最多を記録し続け、
巨額を投じても感染拡大防止には効果を発揮しなかったと断じさせていただきます。

ともすれば、「上級国民」とのそしりを受ける、政治家である我々、地方議員、
首長である東京都知事においては、2期目公約では「都知事給与50%カットの継続(全国最低給与)」と掲げながら、
その実、8月に、条例上の満額である3500万円もの巨額退職金を都民に説明することもなく受け取っていたこと、
知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」から、政府の法改正も待たず、
持続的な経営支援もないままに、世間の耳目を集めたいがために罰則ありきの
「全国初」の条例提案に飛びついた、この点においても都民生活を省みぬ暴挙と後世まで断じられることでしょう。

<税のムダ不正・癒着天下りを自由を守る会はゆるさない>

こうした、知事や「都民ファースト」自己PRに貴重な血税が無駄遣いされたことは、誠に遺憾であり、この蛮行・愚行を来年度予算では繰り返してはなりません。一切の無駄を省き、透明性を確保した上で、今日の生活に苦しむ都民のための事業へ選択と集中をすべきです。

本予算においてはこれまで以上に不要不急の支出及び、コロナ禍に便乗したバラマキ事業を排除し、都民生活を直接支える事業に振り向けることこそが真の「ワイズスペンディング」と強く申し上げます。

自由を守る会は、結党以来「税の無駄、不正・癒着、ズルいことはゆるさない」と訴えてきました。令和3年度予算特別委員会には何としてでも出席を果たし、これを実現していくことをお約束致します。

代表総括!

本日は、江戸川区の令和3年度予算について斉藤猛区長直々にご説明を頂きました。
区議の頃は財政課長として前向きな議論もさせて頂いた現区長。

前の区長時にずっと指摘した江戸川区の借金(区債)残高は激減し、
コロナ禍の難し財政運営を見事に切り盛りしていることが見て取れました。
プレス発表は2月3日ですので江戸川区民皆様楽しみにしていてください♪
FullSizeRender

代表は区長や知事と喧嘩することが自己目的化することを常に戒めております。
自由を守る会が、常日頃から「小さい政府」「スリムな行政」「脱ムダ」を
口を酸っぱくして四六時中念仏のように唱えているのは、今日なような「有事」「非常事態」に、
国民・都民・区民の税金を皆さんのために使うためだからです。

首長(知事・市長・区長など行政の長)や役所はともすれば人の稼いだ金ですから痛みもなく使い果たしたり、
無駄なことに「良かれと思って」使いこみます。それを厳しく監視することこそが、
議会と議会人の役目であり、我々地方議員は地域住民の「公僕」なのに知事の顔色をうかがい、
所属国政政党に忖度し、労働組合の言いなりに、これらの「下僕」となる議員のなんと多いことか!!

我々自由を守る会は、様子見しない、忖度しない、顔色もうかがわない!
ひたすらに地域住民のために自由闊達な議会活動を展開し、住民無視・自分ファースト巨大権力の築きあげた
ブヨブヨの贅肉だらけの予算の「不要不急の脂肪事業」を一刀両断に斬り落として差し上げる、デトックス議員集団なのでございます。乞うご期待!